こんにちは、コーファーです。
投資戦略をアップデートするために、活かせる情報を発信しています。
2/4~5の米国市場を振り返りたいと思います。
詳しくまとまったものを紹介されても、頭に入ってこないとか、チェックする時間はない‥という人もサクッと読めるように、米国株投資初心者の方向けに、1分でざっくりと概要が理解できる形でまとめています。
米国株式市場の主な指数動向
主な指数の現在値&先週末比
まずは、米国株式市場動向をチェックする時に押さえておきたい指数の振り返りです。
指数 | 現在値 | 先週末比 |
S&P500 | 4,500.53 | +0.52% |
NASDAQ | 14,098.01 | +1.58% |
NYダウ | 35,089.74 | -0.06% |
ラッセル2000 | 2,002.36 | +0.57% |
今日の株式市場は、NASDAQを中心に前日の安値から反発する展開となりました。
前日にメタプラットフォームズ($FB)の株価暴落と連れ安で株価が全般的に下がっていましたが、アマゾン($AMZN)を中心とする好決算企業を中心に息を吹き返す1日となりましたね。
1 日の指数推移
次に、1日の株価の動きです。
プレマーケットの段階で、アマゾン($AMZN)やスナップ($SNAP)など決算発表の内容が良かった銘柄を中心に大幅に上昇しており、前日の株安から反発する兆しが見えている状態でした。
一方で、マーケットオープン前に雇用統計が発表され、金融引き締めが景気を冷やす警戒感から、オープン後の初動は景気敏感株などを中心に売りが入る展開となりました。同時に、米10年債金利が大きく上昇し、前半は一度株価が下げる展開となります。
その後の流れは、通常であれば、金利の高止まりに伴い、高 PER銘柄を中心に株価が下がる展開が予想されますが、好業績のハイテク銘柄が小型株も含めて逆に上がっていく展開となりました。ただ、後半にグッと売り込まれていたので、金利上昇に伴う株安の動きが、来週以降に起きる可能性に備えておいたほうが良いかもしれません。
S&P500はオレンジ、NASDAQは黄色、NYダウは水色、ラッセル2000は青です。
前述したように、米10年債利回り(下グラフの赤)は雇用統計発表後、1.9%台で高止まりする展開となりました。
今日の株価の動きは、金利上昇と株高が連動していましたが、一般論では、長期金利が上昇すると株価が下がる関係と言われています。長期金利が上がると債券の価格が下がり、債券が買いやすくなるため、投資家の関心が株から債券に流れてしまう。結果、株価が下がって債券の価格が上がるというメカニズムですね。この長期金利のベンチマークが、米10年債利回りですので、これからも株価とセットでしっかり推移を追っていきます!
主な企業の決算とセクター毎の動き
S&P500のセクター毎騰落
参考サイト:https://www.bloomberg.com/markets/sectors
今日最も上昇したのは、一般消費財(Consumer Discretionary)セクターでしたが、これはアマゾン($AMZN)の株価上昇の影響です。+3.74%と大幅上昇しています。
また、雇用統計の発表を受けて金利が高止まりしたことから、利ざや拡大への期待が高まり、金融(Financials)セクターが+1.66%と上昇しています。
原油価格の高騰の影響もあり、エネルギーセクターも+1.58%と引き続き好調です。
一方で、素材(Materials)、不動産(Real Estate)、生活必需品(Consumer Staples)など、景気敏感株が集まるセクターが振るわない展開となりました。
※上記説明に出てきたセクター・銘柄を中心に黄色囲み↓
参考サイト:https://finviz.com/
アマゾン($AMZN)の株高ですが、1日としては過去最大となる時価総額の増加を記録したそうです(※)。約1910億ドル、日本円で約22兆円も時価総額が増えていますが、日本企業で考えると、2022年2月5日現在ではトヨタ以外は時価総額20兆円未満なので、その規模の大きさをイメージしてもらえると思います。(※)参照先:ブルームバーグ記事
主な企業の決算
2/4の引け後に決算発表のあった銘柄の株価推移ですが、以下にように前日大きく下げたところから大きく反発をしています。特にスナップ($SNAP)の上昇が著しいですね。
売上高(B) | EPS | 株価前日比 |
Data参照リンク
|
||||||
判定 | 予想 | 実績 | 判定 | 予想 | 実績 | 2/5終値時点 | |||
$AMZN | アマゾン・ドット・コム | × | 137.75 | 137.41 | ◯ | 3.71 | 27.75 | +13.54% | ■ |
$SNAP | スナップ | ◯ | 1.2 | 1.3 | ◯ | -0.09 | 0.01 | +58.82% | ■ |
$PINS | ピンタレスト | ◯ | 0.83 | 0.85 | ◯ | 0.46 | 0.49 | +11.18% | ■ |
$U | ユニティ ソフトウェア | ◯ | 0.30 | 0.32 | ◯ | -0.07 | -0.05 | +17.42% | ■ |
売上高(B) | EPS | 株価前日比 |
Data参照リンク
|
||||||
判定 | 予想 | 実績 | 判定 | 予想 | 実績 | 2/5終値時点 | |||
$REGN | リジェネロン・ファーマシューティカルズ | ◯ | 4.5 | 4.95 | ◯ | 20.06 | 23.72 | 0.37% | ■ |
$RCL | ロイヤル・カリビアン・クルーズ | × | 1.03 | 0.98 | × | -3.91 | -4.78 | -4.71% | ■ |
$AON | エーオン | × | 3.15 | 3.08 | ◯ | 3.32 | 3.71 | 5.36% | ■ |
$BMY | ブリストル・マイヤーズ | × | 12.09 | 11.99 | ◯ | 1.8 | 1.83 | 1.44% | ■ |
ヘルスケア・バイオテクノロジー大手のリジェネロン・ファーマシューティカルズ($REGN)は売上高、EPS共にクリアと好決算でした。
一方、クルーズ船運営大手のロイヤル・カリビアン・クルーズは、売上、EPS共に予想を下回りました。オミクロン株の感染拡大が予約に打撃を与え、黒字化が数カ月遅れる見込みとのことです。
その他、製薬大手のブリストル・マイヤーズ($BMY)や保険仲介大手のエーオンもEPS予想をクリアしています。
※上記説明に出てきた銘柄を黄色囲み↓
以上、コーファーでした。
マーケットを捉えて、投資戦略をアップデートしていきましょう!
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