1/31~2/5　過去最大の時価総額の下落と増加が起きた１週間！メタ（＄FB）ショックから好決算企業の著しいリバウンド！

セクターくくりで見た今週のポイント

今週のポイントは以下４点になります。

上記ポイントと連動するS＆P500MAPは、下図の通りです。
※参考サイト：https://finviz.com/

一つずつ、見ていきましょう！

今週のGAFAM決算

メタプラットフォームズ（＄FB）陥落！
アルファベット（$GOOGL）、アマゾン（$AMZN）は上昇

今週決算発表のあったアルファベット（$GOOGL）、メタプラットフォームズ（＄FB）、アマゾン（$AMZN）をこうして並べてみると、唯一EPS予想を外したのがメタプラットフォームズ（＄FB）となりました。アルファベット（$GOOGL）は、グーグルの広告収入が堅調、かつ主要成長分野であるクラウドコンピューティングやユーチューブも好調なことに加え、株式分割も発表するなど、隙のない好決算となり、先週比で+7.46%となっています。

メタプラットフォームズ（$FB）は、EPS予想を下回ったことに加え、ユーザー数の伸びが市場予想に届かず、第1四半期の売上高見通しも市場予想を下回るなど苦しい内容でした。結果、先週比で-21.42%という大幅な下落になっています。決算翌日の下げは、１日としては過去最大となる時価総額の急減を記録しており、約2513億ドル、日本円で約28兆9000億円が失われるという歴史的な水準となりました。

アマゾン（$AMZN）の決算は、売上高は予想を外しましたが、EPSは大きく上回りました。
クラウド事業が予想を上回ったこと、米国のプライム会費を引き上げるなどの発表が好感し、株価は先週比+9.49%と大幅に伸ばしています。前日のメタプラットフォームズ（$FB）下落の連れ安からの反発ということもありますが、決算翌日の上昇は、１日としては過去最大となる時価総額の増加を記録しました。規模は約1910億ドル、日本円で約22兆円とのことです。

Cofer

過去最大の時価総額の下落と増加が１週間に詰まった、痺れる１週間でした。

今週の金融セクター

雇用統計で３月利上げの方向性折り込む
金融セクターは、金利上昇に伴い上昇

決算発表のあった、決済サービス大手ペイパル（$PYPL）は、先週比-22.90%と大幅に下落しています。利益が予想を下回ったほか、売上高の伸びが鈍化したことが背景です。

一方で、雇用統計の発表で予想を上回る雇用者数の伸びがあり、３月利上げの方向性が定まってきました。米10年債利回りは上昇した流れを受け、利ざや拡大への期待が高まり、金融セクター全体が大きく上昇しています。

今週のエネルギーセクター

エネルギーセクターが強いトレンド継続！
エクソンモービル（$XOM）好決算

堅調なエネルギー価格が寄与し、エクソンモービル（＄XOM）の第４四半期利益が過去７年間で最高となりました。株価は、先週比+8.14%の上昇となりました。
先週末、シェブロン（$CVX）の決算が思わしくなく（EPSが市場予想を下回った上に、22年の低調な石油・ガス生産見通しを発表した）、セクター毎振るわない１日を挟みましたが、エクソンモービル（＄XOM）の好決算の後は引き続きセクター毎好調な流れが続いています。

その他決算トピックス

激しいボラティリティ！
メタ決算の連れ安からの、好決算で株価急騰

写真・動画共有アプリのスナップ（$SNAP）、ゲームやメタバース関連銘柄のユニティ（$U）はいずれも上記の通り、予想をクリアし好決算でした。
決算発表の前日に、メタプラットフォームズ（$FB）との連れ安で大幅に株価を下げていたのですが、決算発表後、大きく反発をしています。

その反発度合いが驚きのレベル感だったので、少しチャートで紹介したいと思います。

このチャートですが、S＆P500指数がオレンジ、大暴落したメタプラットフォームズ（＄FB）が青、好決算で反発したアマゾン（＄AMZN）が赤、そして特に騰落が大きかったスナップ（$SNAP）を水色、ユニティ（＄U）を黄色で示しています。見てもらうと、特にスナップ（＄SNAP）の騰落が激しく、メタプラットフォームズ（＄FB）と連れ安で-20%以上下げ、翌日にそこから+58.82%も上昇しています。

Cofer

2日の騰落でここまで極端なのは珍しいので紹介しました。
すごいボラティリティですね。

まとめ