こんにちは、コーファーです。
投資戦略をアップデートするために、活かせる情報を発信しています。
1/31~2/5の米国市場を振り返りたいと思います。
詳しくまとまったものを紹介されても、頭に入ってこないとか、チェックする時間はない‥という人もサクッと読めるように、米国株投資初心者の方向けに、2分でざっくりと概要が理解できる形でまとめています。
米国株式市場の主な指数動向
主な指数の現在値&先週末比
まずは、米国株式市場動向をチェックする時に押さえておきたい指数の振り返りです。
指数 | 現在値 | 先週末比 |
S&P500 | 4500.53 | +1.55% |
NASDAQ | 14098.01 | +2.38% |
NYダウ | 35089.74 | +1.05% |
ラッセル2000 | 2002.36 | +1.72% |
今週は、NASDAQを中心に先週よりも株高となりました。
NASDAQとラッセル2000が他指数より上昇しました。NASDAQはハイテク株の比重が大きいベンチャー企業向け市場、ラッセル2000は米国の代表的な小型株指数なので、今週1週間を通して、特にハイテク株や小型株が買われたということですね
主なトピックスと指数推移
次に、この1週間での主なトピックスです。
主なトピックス | |
1/31~2/1 | ・4指標全て上昇、全面高。特にNASDAQとラッセル2000が+3%以上の大幅上昇 ・年金基金の資源配分のリバランスによる大きな買いや、四半期決算の発表を終えたハイテク企業による自社株買いの再開の動きの影響があったのではないかという推測 |
2/1~2 | ・4指標、小幅ながら続伸。 |
2/2~3 | ・S&P500、NASDAQ、NYダウは続伸。ラッセル2000のみ下落 ・銘柄選別が進み、好決算の大型株を中心に買いが入る |
2/3~4 | ・NASDAQの下落を中心に大幅下落、全面安。特にNASDAQ 、S&P500の下落幅大 ・プレマーケットの段階で、メタプラットフォームズ($FB)の株価が-20%以上となり、ハイテク株全般が連れ安となり、大荒れの展開。市場オープン後は、1日を通して下落が続く流れ |
2/4~5 | ・NASDAQを中心に前日の安値から反発する展開 ・マーケットオープン前に雇用統計が発表され、金融引き締めが景気を冷やす警戒感から、オープン後の初動は売りが入る展開 ・序盤から米10年債金利が大きく上昇し、1.9%台で高止まりする中で株安に繋がる可能性が懸念されたが、予想に反して引け前まで株価は上昇を続け、後半にグッと売り込まれた |
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先週末1/29終値からの株価推移と、その背景を合わせてまとめると、以下のようになります。
S&P500はオレンジ、NASDAQは黄色、NYダウは水色、ラッセル2000は青です。
下図のように、米10年債利回り(US10Y:赤)と株価の推移を合わせて確認してみると、週の前半は米10年債利回りが落ち着き、それに伴い株価が上昇する王道の流れでした。
一方、雇用統計の結果を受けて金利が大幅に上昇した後は、一般論とはかけ離れた動きになり、米10年債利回りが高止まりする中、ハイテク株中心に株価が上昇していきました。
終盤売り込まれた動きが本来の動きと考えられるので、週明けの動きには注目したいところです。
一般論ですが、長期金利が上昇すると株価が下がる関係と言われています。
長期金利が上がると債券の価格が下がり、債券が買いやすくなるため、投資家の関心が株から債券に流れてしまう。結果、株価が下がって債券の価格が上がるというメカニズムですね。この長期金利のベンチマークが、米10年債利回りです。
2/5の株価の動きは、この一般的なセオリーと逆行する動きでした。週明けにどうなるか、注目ですね。
セクター毎の株価や、主な企業決算がどうだったのか、詳しく知りたい人はコチラ → ■
米国株式市場動向に影響するニューストピックス
今週、米国株式市場に影響を与えた、押さえておくべきニュースはやはりコレです。
ニュース | 要約 | リンク |
米1月雇用統計(米労働省) |
・非農業部門雇用者数が前月比+46.7万人、市場予想の+15万人を大幅に上回る
・失業率は4.0%。前月3.9%から小幅悪化 ・時間当たり平均賃金は前月比+0.7%。前年同月比+5.7%、20年5月以来の大幅な伸びを記録。 ・予想を大きく上回る雇用者数の伸びが示されたことから、経済に過熱リスクがあるとの観測が高まる。トレーダーの間では、3月における0.5ポイントで利上げ開始との予想が強まった |
ロイター |
ブルームバーグ | ||
1月の雇用統計発表の後、金利が急上昇しました。これは、雇用統計を受けて、利上げ見通しを織り込み直す動きが金融市場全体に広がったためです。トレーダーの間では、3月における0.5ポイントで利上げ開始との予想が強まっています。
一般論ですが、利上げを行うと、
・企業の借入れコストが上昇し、設備投資の縮小を行う
・個人消費でも住宅ローン金利が上昇し、住宅購入を見送る
などが想定され、企業業績低迷への不安が高まり株価は下落するというメカニズムです。
0.25ポイントでなく0.5ポイントの利上げによって、より株式市場への影響が大きくなるという見立てが広がっています。
以上、コーファーでした。
マーケットを捉えて、投資戦略をアップデートしていきましょう!
【関連リンク】
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