こんにちは、コーファーです。
2/22~23の米国市場を振り返りたいと思います。
詳しくまとまったものを紹介されても、頭に入ってこないとか、チェックする時間はない‥という人もサクッと読めるように、米国株投資初心者の方向けに、1分でざっくりと概要が理解できる形でまとめています。
米国株式市場の主な指数動向
主な指数の現在値&先週末比
まずは、米国株式市場動向をチェックする時に押さえておきたい指数の振り返りです。
指数 | 現在値 | 先週末比 |
S&P500 | 4,304.76 | -1.01% |
NASDAQ | 13,381.52 | -1.23% |
NYダウ | 33,596.61 | -1.42% |
ラッセル2000 | 1,980.17 | -1.45% |
今日の株式市場は、先週末に続き、4指標全て続落となりました。
S&P500が1月の高値からの下落率が10%を超えました。一般的には、相場の停滞がしばらく続きやすい調整局面の水準です。当面厳しい状況続きそうなシグナルですね。
1 日の指数推移
次に、1日の株価の動きです。
ロシアがウクライナ東部の親ロシアの地域に対して独立の承認し、軍の派遣を命じるなど、地政学的な緊張が高まり、前半は株価が下落していきました。
場中、4時ごろに反発しているのは、バイデン大統領が緊急記者会見の影響です。
バイデン大統領は、一連の動きを侵略の始まりと捉え、ロシアに対して大規模な経済制裁に踏み切ると発言しています。一方で、外交による解決を望む発言をしていることもあり、マーケットは安心し反発する展開となりました。
S&P500はオレンジ、NASDAQは黄色、NYダウは水色、ラッセル2000は青です。
米10年債利回り(下のグラフの赤)は1.9%中盤で推移しています。
昨日はドイツが、ロシアからの天然ガス輸送パイプラインとなる「ノルドストリーム2」のプロジェクトを停止することを表明したことが話題になっていましたが、今後ロシアの動向に対して、各国がどのような制裁をするのかに注目しておきたいですね。
主なセクター単位の動き
参考サイト: https://www.bloomberg.com/markets/sectors
11セクター全てマイナスとなりました。
下げ幅が大きかったのは、一般消費財(Consumer Discretionary)セクターで、-3.04%です。
決算発表後のホーム・デポ($HD)-8.85%が大きく下げていたほか、テスラ($TSLA)-4.14%、ナイキ($NKE)-3.33%の下げも目立っていました。
主な個別株の動き(主な企業の決算)
市場オープン前 決算発表企業
ホーム・デポ ($HD)
売上高(B) | EPS |
株価前日比
|
Data参照リンク
|
||||
判定 | 予想 | 実績 | 判定 | 予想 | 実績 | ||
◯ | 34.87 | 35.72 | ◯ | 3.180 | 3.21 | -8.85% | ■ |
第4四半期の売上、EPS共に市場予想を上回りました。既存店売上高が予想を上回るなどの良いポイントもありましたが、輸送コストや人件費が重しとなり、利益はそこまで伸びませんでした。また、中期の見通しはそこまで強くなかったことから、前日比-8.85%と大幅に下落しています。住宅市場は引き続き好調ですが、景気刺激策の後押しによって売上高が大きく伸びた前年との比較では、どうしての成長が鈍化する傾向が見られます。
メーシーズ ($M)
売上高(B) | EPS |
株価前日比
|
Data参照リンク
|
||||
判定 | 予想 | 実績 | 判定 | 予想 | 実績 | ||
◯ | 8.44 | 8.67 | ◯ | 1.990 | 2.45 | -4.98% | ■ |
第4四半期の売上、EPS共に市場予想を上回りました。また、中期見立ても予想を上回り、更には四半期配当も引き上げるなど好決算です。ただ全体の地合いの影響を受けたのか、株価としては-4.98%と厳しい反応となりました。
本日(2/22~23)の市場まとめ
・バイデン大統領の会見後、安心感から反発するも、1日を通しては全面安
・11セクター全て下落。テスラ($TSLA)、ナイキ($NIKE)などを含む一般消費財セクターが-3.04%と大きく下げる。
・決算発表がイマイチのホーム・デポ($HD)が-8.85%の大幅下落、メーシーズ ($M)は好決算も地合いに押されて下落
昨日、IHSマークイットが、米2月総合購買担当者景気指数(PMI)の速報値を発表していましたが、1月の51.1から上昇し、2月は56.0でした。コロナ感染再拡大による影響少しずつ後退し、企業活動は勢いを取り戻したようにも見えます。
地政学的なニュースに市場が動揺していますが、引き続き、経済動向もチェックした上で、じっくり投資戦略を練っていきましょう!
以上、コーファーでした。
【関連リンク】
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