こんにちは、コーファーです。
投資戦略をアップデートするために、活かせる情報を発信しています。
1/31~2/4の米国株式市場に影響する、注目決算と経済指標などのイベントをまとめてみました。米国株投資初心者の方向けに経済指標の解説も入れています。
米国株式市場動向の注目ポイント&注目決算
ポイントは以下3点になります。
1. 好決算のアップルやマイクロソフトに続くか?アルファベット、メタ、アマゾン!
2. 半導体のマイナスは止まるのか?AMDとNXPセミコンダクターズ
3. 年始から上がり続けるエネルギーセクター。エクソンモービルの決算は?
一つずつ、見ていきましょう!
GAFAM決算
わざわざここで取り上げなくても、知っているよ!となりそうですが、触れないわけにはいかない注目決算は何と言っても、GAFAMですね。
先週、マイクロソフト($MSFT)とアップル($AAPL)は既に決算発表を終えています。マイクロソフト($MSFT)は売上高、EPSが予想を上回ったことはもちろん、中期の売上高がクラウド部門がけん引して市場予想を上回ると予想する好決算でした。また、アップル($AAPL)も、供給混乱を巡る懸念が行き過ぎだったことを示唆する強い決算でした。2社とも、決算後にグッと株価を引き上げています。
今週は、アルファベット($GOOGL)、メタ($FB)、アマゾン($AMZN)の決算が控えていますので、この流れに続けるのかどうか、大注目です!
半導体セクターの動向
最近の半導体企業の株価動向がどうなっているのかに触れておきたいのですが、年初から、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数:下図の青色)は、S&P500(下図のオレンジ)と比較しても、右肩下がりの状況が続いています。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は、半導体の製造や流通、販売などを手掛ける30銘柄で構成される株価指数のことです。
先週のトピックスとして、インテル($INTC)は、21年第4・四半期の売上高が過去最高を更新する良いトピックスはあったものの、22年第1・四半期の利益見通しが市場予想を下回ったことで、決算後、大幅に下がりました。このような半導体企業の株価推移を見ると、上昇トレンド入りするためには、生産能力拡大やリードタイム、在庫水準の改善の面で、新たなポジティブサプライズが必要になると考えられます。
今週は、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ($AMD)、クアルコム($QCOM)、NXPセミコンダクターズ($NXPI)などの企業の決算が続きますが、直近の業績だけでなく、中期の見通しに注目です。
※半導体セクターの企業群 ↓黄色囲みが来週の注目決算企業
エネルギーセクター代表格企業の決算
半導体とは違い、逆に年初来上がり続けているエネルギーセクターの代表格、エクソンモービル($XOM:下図のオレンジ)とシェブロン($CVX:下図の青)の株価推移は以下のようになっています。
シェブロン($CVX:上図の青)のグラフを見ると、直近急落しているのがわかると思いますが、先週の決算で、EPSが市場予想を下回った上に、22年の低調な石油・ガス生産見通しを発表したことで株価が変動しています。
今週は、エクソンモービル($XOM:上図のオレンジ)の決算がありますので、大注目です!
注目の経済指標と確認ポイント
今週は、以下4つの経済指標が発表されますので、注目しておきたいです。
2/2(水)米国ADP雇用統計(22:15)
2/3(木)米国ISM非製造業景況指数(24:00)
2/4(金)米国雇用統計(22:30)
何となくどんなものかわかっているけれど、それぞれどんな指標で、何が重要なんだっけ?と思い出せない人もいるかと思いますので、簡単にISM景況指数、雇用統計のくくりでおさらいしておきましょう。
ISM景況指数
ISM景況指数に関して、箇条書きでまとめると以下のようになります。
・企業の購買供給管理の役員へのアンケートを基に作成
・製造業と非製造業、それぞれに対して毎月調査
・製造業は翌月第1営業日、非製造業は第3営業日に発表される
・生産、新規受注、在庫、価格、雇用などの項目について、前月と比較し、「良い」、「変わらず」、「悪い」から選択してもらい、結果をパーセンテージで表す
・0から100までのパーセンテージで表し、50%が景気判断の分岐点となる
・50%を上回ると製造業の景況が良く、50%を下回ると悪化していることを示す
ISMは、Institute for Supply Managementの略称です。
日本語訳だと「全米供給管理協会」となります。
ISM景況指数は、月初に発表されるため速報性が高く、景気の先行指標として注目されています!
雇用統計
雇用統計に関して、箇条書きでまとめると以下のようになります。
・毎月初めの金曜日に発表
・アメリカ労働省、労働統計局が発表
・「失業率」「非農業部門雇用者数」「週労働時間」「平均時給」「建設業就業者数」「製造業就業者数」「金融機関就業者数」など計10数項目の指標を発表
雇用統計の発表内容の中でも、非農業部門に属する事業所の給与支払帳簿をもとに集計される「非農業部門就業者数」と、労働人口における「失業率」はとくに注目されています。
注目される理由は、米国の公開市場操作の方針を決めるFOMCがおこなう金融政策に大きな影響を与えるためです。
また、雇用統計より先に発表されるADP雇用統計の特徴は以下になります。
・アメリカの給与計算代行サービス大手のオートマティック・データ・プロセッシング(ADP)社のデータを利用
・米国雇用統計が発表される2営業日前に発表
雇用統計が月初の金曜日に発表されるのに、わざわざ2日前に、「非農業部門就業者数」を予測するために開発されていることからも、「非農業部門就業者数」に対する注目度の高さがわかりますね。
ISM景況指数で経済状況の変化をしっかり掴みたいところですし、何より雇用統計の結果が、FOMCの金融政策の判断に影響します。それはすなわち、株式市場に与える影響も大きいので、今週の経済指標はしっかり確認していきたいですね!
以上、コーファーでした。
企業決算と経済指標、しっかり注目して、投資戦略をアップデートしていきましょう!
【関連リンク】
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