2/7~12 週前半は上昇も、1月米CPIとウクライナ情勢のダブルパンチで大幅下落!ボラティリティの激しい1週間

【米国株式】週間振り返り
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こんにちは、コーファーです。

投資戦略をアップデートするために、活かせる情報を発信しています。

2/7~12の米国市場を振り返りたいと思います。

詳しくまとまったものを紹介されても、頭に入ってこないとか、チェックする時間はない‥という人もサクッと読めるように、米国株投資初心者の方向けに、2分でざっくりと概要が理解できる形でまとめています。 

米国株式市場の主な指数動向

主な指数の現在値&先週末比

まずは、米国株式市場動向をチェックする時に押さえておきたい指数の振り返りです。

指数 現在値 先週末比
S&P500 4418.64 -1.82%
NASDAQ 13791.15 -2.18%
NYダウ 34738.06 -1.00%
ラッセル2000 2030.15 +1.39%

今週は、ラッセル2000のみ+1.39%の上昇、その他指数は下落となりました。

主なトピックスと指数推移

次に、この1週間の株価推移のポイントです。

主なトピックス
2/7~8 4指標とも小幅な動き。経済済成長の恩恵を受けやすい景気敏感株を中心に買いが入る流れ
・金利の先高懸念が、高PER株を中心に上値を抑え、後半にかけて利益確定の売りで押し込まれる
2/8~9 4指標とも上昇
・週内に1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、全般的に値動きの幅は狭い
2/9~10 前日に続き、4指標とも上昇。NASDAQとラッセル2000が、特に良いパフォーマンス
2/10~11 4指標すべて大幅下落
・市場オープン前に発表された1月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を越え、伸び率は約40年ぶりの大きさに。その結果を受け、市場オープン前に第一弾の下げ、CPIの結果を受けて、米セントルイス地区連銀のブラード総裁の発言の後に、第二弾の下落となる展開に
2/11~12 前日に続き、4指標とも大幅下落
ウクライナ情勢に関するサリバン大統領補佐官の発言の後、緊張が高まり、株価が4指標ともグッと下げる展開。主にGAFAMなどの大型ハイテク銘柄が売られ、債券が買われた

↑ 日付をクリックしてもらうと、その日の指標動向の詳細を確認してもらえます

先週末2/5終値からの株価推移と、その背景を合わせてまとめると、以下のようになります。
S&P500はオレンジ、NASDAQは黄色、NYダウは水色、ラッセル2000は青です。

下図の米10年債利回り(US10Y:赤)を合わせて確認してみると、週の前半、株価が上昇しているときは、米10年債利回りは落ち着いていますCPI発表後は、株価下落の裏で、米10年債利回りが上昇する流れとなりました。一方、サリバン大統領補佐官の発言後は、金融市場は緊張感を高め、比較的安全資産とされる債券が買われ、米10年債券利回りは下落、株価も下落する展開となっています。

Cofer
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一般論ですが、長期金利が上昇すると株価が下がる関係と言われています。
長期金利が上がると債券の価格が下がり、債券が買いやすくなるため、投資家の関心が株から債券に流れてしまう。結果、株価が下がって債券の価格が上がるというメカニズムですね。この長期金利のベンチマークが、米10年債利回りです。
2/12は、地政学的なリスクの高まりで、株価も金利も下がる動きとなりました。

米国株式市場動向に影響するニューストピックス

最後に今週、米国株式市場に影響を与えた、押さえておくべきニュースの詳細をを確認しておきましょう。

1月米消費者物価指数(CPI)(米労働省)
・前年同月比+7.5%
・市場予想は+7.3%。予想を上回る
・伸び率は1982年2月以来、約40年ぶりの大きさ
・上昇率は4カ月連続で6%超え
・食品価格が前月比+0.9%。そのうち家庭で消費される食品は+1.0%。穀物やベーカリー製品、乳製品、果物、野菜などが力強く上昇したほか、肉類も緩やかに上昇
・電気代が4.2%上昇し、ガソリンや天然ガスの下落を相殺

この結果を受け、金融市場では、FRBが来月のFOMCで政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げるとの観測がさらに高まりました。前述した通り、これにかぶせる形で、CPI発表後に、ブラード総裁が、7月1日までに100ベーシスポイント(bp)の利上げを実施することを望むという発言をしたことで、株価が大きく下げる展開になっています。
参考リンク:ロイター

Cofer
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一般論ですが、利上げを行うと、
・企業の借入れコストが上昇し、設備投資の縮小を行う
・個人消費でも住宅ローン金利が上昇し、住宅購入を見送る
などが想定され、企業業績低迷への不安が高まり株価は下落するというメカニズムです。
利上げの度合いやペースなどによって、どの程度株式市場への影響がありそうかを投資家は注目しているわけですね。

サリバン米国大統領補佐官の発言(記者会見@ホワイトハウス)
・ロシアはウクライナ侵攻に十分な兵力を集結させ、侵攻はいつ開始されてもおかしくはないとの見方を示す
・ウクライナ国内にいる米国民に対して、24~48時間以内に退避するよう呼び掛けた

この記者会見を受け、金融市場は一気にリスク回避ムードとなりました。GAFAMやエヌビディアなどの時価総額が大きい株を売って、比較的安全資産となる債券を買う大きな流れが見られています。また、原油価格は急騰し、連動する形でエネルギー株が上昇していきました。
参考リンク:ロイター

Cofer
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この流れを受けて、WTI原油CFDは、一時7年4カ月ぶりの高値まで急上昇しています。またエネルギーセクターだけでなく、軍需関連株も買われていました

 

以上、コーファーでした。

マーケットを捉えて、投資戦略をアップデートしていきましょう!

【関連リンク】
2/7~12の株式市場動向(セクター毎、個別株の動き)を詳しく把握したい人はコチラ →  

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