こんにちは、コーファーです。
投資戦略をアップデートするために、活かせる情報を発信しています。
2/8~9の米国市場を振り返りたいと思います。
詳しくまとまったものを紹介されても、頭に入ってこないとか、チェックする時間はない‥という人もサクッと読めるように、米国株投資初心者の方向けに、1分でざっくりと概要が理解できる形でまとめています。
米国株式市場の主な指数動向
主な指数の現在値&先週末比
まずは、米国株式市場動向をチェックする時に押さえておきたい指数の振り返りです。
指数 | 現在値 | 先週末比 |
S&P500 | 4,521.54 | +0.84% |
NASDAQ | 14,194.46 | +1.28% |
NYダウ | 35,462.78 | +1.06% |
ラッセル2000 | 2,045.37 | +1.63% |
今日の株式市場は、4指標とも上昇する流れとなりました。
小型株で構成するラッセル2000が、他の主要指数を上回るパフォーマンスを出していますね!
1 日の指数推移
次に、1日の株価の動きです。
1日を通して、景気敏感株や小型株が買われており、金融政策引き締めの中でも成長見通しへの信頼感が形成されつつあることを示唆するような1日となりました。週内に1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えている影響か、全般的に値動きの幅は狭くなっています。
S&P500はオレンジ、NASDAQは黄色、NYダウは水色、ラッセル2000は青です。
米10年債利回り(下グラフの赤)は1.9%台後半で高止まりしている状態で、心理的な節目となる2%越えに徐々に迫ってきています。
一般論では、長期金利が上昇すると株価が下がる関係と言われています。長期金利が上がると債券の価格が下がり、債券が買いやすくなるため、投資家の関心が株から債券に流れてしまう。結果、株価が下がって債券の価格が上がるというメカニズムですね。この長期金利のベンチマークが、米10年債利回りですので、これからも株価とセットでしっかり推移を追っていきます!
主なセクター単位の動き
参考サイト:https://www.bloomberg.com/markets/sectors
経済の再開への期待感が高まりから、素材セクター(Materials)が+1.57%、一般消費財(Consumer Discretionary)セクターが+1.50%と上昇しています。
また、金利先高感を背景に、利ざや拡大への期待が高まり、金融(Financials)セクターが+1.38%と上昇しています。
一方で、好調を続けていたエネルギーセクターが-2.12%と下落しています。
背景としては、原油相場が落ち着いてきていることが挙げられます。米国とイランの間接協議再開が核合意の復活につながり、イラン産原油の供給が拡大する可能性や、米エネルギー情報局(EIA)が国内の原油増産見通しを引き上げたことなどが起因していると考えられます。
主な個別株の動き(主な企業の決算)
アムジェン($AMGN)
売上高(B) | EPS | 株価前日比 |
Data参照リンク
|
||||
判定 | 予想 | 実績 | 判定 | 予想 | 実績 | 2/9終値時点 | |
× | 6.88 | 6.85 | ◯ | 4.07 | 4.36 | +7.82% | ■ |
第4・四半期の売上高はクリアできなかったのですが、2030年までに利益が2倍以上になるとの中長期の見立てを発表しました。また、第1・四半期に最大60億ドルの自社株買いを行うと発表したことなどが好感され、前日比+7.82%と大幅上昇しています。
ファイザー($PFE)
売上高(B) | EPS | 株価前日比 |
Data参照リンク
|
||||
判定 | 予想 | 実績 | 判定 | 予想 | 実績 | 2/9終値時点 | |
× | 24.16 | 23.84 | ◯ | 0.8742 | 1.08 | -2.84% | ■ |
通年売上高見通しは2年連続で過去最高を更新する見立てとなっているものの、市場予想を下回る結果となりました。第4四半期の売上高も外してしまったことを受け、株価は前日比-2.84%となっています。
ペロトン($PTON)
売上高(B) | EPS | 株価前日比 |
Data参照リンク
|
||||
判定 | 予想 | 実績 | 判定 | 予想 | 実績 | 2/9終値時点 | |
× | 1.14 | 1.13 | × | -1.21 | -1.39 | +25.28% | ■ |
先日のニュースで、アマゾン($AMZN)やナイキ($NIKE)に買収されるという噂が流れ、注目が集まる中の決算発表となりました。決算は売上高、EPS共にクリアできず、厳しい内容でした。一方で、ジョン・フォーリー最高経営責任者(CEO)が退任し、執行会長に就任する発表がありました。また、人員削減の計画も合わせて示し、抜本的な改革が行われることとなっています。市場はこれを好感しており、株価は連日増加、+25.28%となりました
リフト($LYFT)
売上高(B) | EPS | 株価前日比 |
Data参照リンク
|
||||
判定 | 予想 | 実績 | 判定 | 予想 | 実績 | 2/9終値時点 | |
◯ | 0.94 | 0.97 | ◯ | 0.08 | 0.10 | +5.37% | ■ |
売上高、EPS共に予想をクリアし、2021年通年の調整後損益で初の黒字を達成しました。第4四半期に利用者、ドライバー数共に回復したことが追い風となったようです。
以上、コーファーでした。
マーケットを捉えて、投資戦略をアップデートしていきましょう!
【関連リンク】
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