2/14~19 地政学的リスクでディフェンシブ銘柄に資金が移動!シスコなど好決算企業は上昇も、ロクやパランティアが大暴落

【米国株式】週間振り返り
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こんにちは、コーファーです。

投資戦略をアップデートするために、活かせる情報を発信しています。

2/14~19の米国市場で、主な企業決算とセクター単位動向を振り返りたいと思います。

詳しくまとまったものを紹介されても、頭に入ってこないとか、チェックする時間はない‥という人もサクッと読めるように、米国株投資初心者の方向けに、5分でざっくりと概要が理解できる形でまとめています。 

セクターくくりで見た今週のポイント

今週のポイントは以下3点になります。

.  好調を続けているエネルギーセクターが下落。年初来で見るとそれでも強い!
.  ウォルマート($WMT),コカ・コーラ($KO)などを中心にディフェンシブ銘柄上昇!
.  決算内容で騰落の明暗分かれる!厳しい相場の中でも好決算企業はしっかり上昇

上記ポイントと連動するS&P500MAPは、下図の通りです。
※参考サイト:https://finviz.com/

一つずつ、見ていきましょう!

 

好調を続けているエネルギーセクターが下落。年初来で見るとそれでも強い!

年初からずっと好調を続け上昇し続けていたエネルギーセクターは、先週差で他のセクター以上に大きく下落しました。
米国のエネルギー銘柄で構成されているETFのVDE(下チャートのVDE:赤)と、S&P500(SPX:オレンジ)の推移を比較すると流れが良くわかります。

週前半にロシア軍が一部撤収の情報が入り、S&P500の株価が上がったタイミングでエネルギーセクターは大きく下げそれ以降は全体の流れとほぼ連動する展開でした。

とは言いつつも、下のチャートのように年初来で見ると、以下のようにS&P500が大きく下げる中、原油価格の上昇(USOIL:緑)と共に、VDEは高止まりしている状態です。

Cofer
Cofer

原油価格の動向とともに、引き続き注目すべきセクターですね!原油価格上昇の経済影響のメカニズムに関して知りたい人はコチラを参照ください。

ウォルマート($WMT),コカ・コーラ($KO)などを中心にディフェンシブ銘柄上昇

今週の後半から、ディフェンシブ銘柄に資金が入っていきました。

米国の生活必需品セクターで構成されるETF、VDC(下チャートのVDE:青)とS&P500(SPX:オレンジ)、更には、コカコーラ($KO:赤)、ウォルマート($WMT:水色)の推移を比較して見てみると以下のようになります。

地政学的リスクの高まりとともに、少しでも利益が出ている銘柄を売って、できるだけ影響を受けにくいディフェンシブ銘柄に資金を移動させるという典型的なリスクオフ時の動きだと思われます。

Cofer
Cofer

コカコーラ($KO)は前週比+3.73%、ウォルマート($WMT)+1.97%としっかり上昇したのは、先週、今週で発表した決算が良かったことも影響してそうです。

決算内容で騰落の明暗分かれる!厳しい相場の中でも好決算企業はしっかり上昇

ウクライナ情勢の緊張感が高まったまま先行きが見えないことで、相場全体がリスクオフの動きをしていますが、好決算銘柄に関しては、しっかり上昇しているものもあります。

今週決算のあった銘柄の中では、シスコ($CSCO)、マリオット・インターナショナル($MAR)、ウォルマート・ストアーズ ($WMT)、アリスタ・ネットワークス ($ANET)などが上昇しています。

逆に厳しい結果となったのは、パランティア・テクノロジーズ ($PLTR)、ロク ($ROKU)、ドラフトキングス ($DKNG)などで、相場影響も受け、決算後に大幅下落しています。

詳細は、この後の主な企業決算コーナーで紹介します。

 

主な企業決算

決算後株価上昇

好決算から相場が厳しい中でも、しっかりと株価を上げた企業を4社紹介します。

アリスタ・ネットワークス ($ANET)
売上高(M) EPS
株価前週比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績
789.77 824.46 0.7362 0.82 +4.13%

第4四半期の売上、EPSは市場予想をクリアしました。
売上高の前年同期比は+10%以上、2022年第1四半期の見立ても予想を上回る、好決算です。
決算発表後に株価が上昇し、前週比+4.13%です。

※アリスタ・ネットワークス ($ANET)ってどんな企業?という人はコチラ → 

マリオット・インターナショナル($MAR)
売上高(B) EPS
株価前週比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績
4 4.45 1.0 1.3 2.97%

第4四半期の売上、EPSは市場予想をクリアしました。
ワクチンの接種率が上昇し、ホリデーシーズンの旅行が増加したことで、ホテルの稼働率が改善したことで、売上高は前年同期から倍増しています。
決算発表当日は、前日比+5.76%と上昇し、週間でも+2.97%です。

シスコ・システムズ ($CSCO)
売上高(B) EPS
株価前週比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績
12.66 12.72 0.811 0.840 +6.14%

売上高、EPS予測はクリアしたことに加え、更に中期の利益見通しを引き上げました。世界的な半導体不足によって、製品価格は上昇しており、それが業績に寄与することと、輸送遅延の問題は中期的には改善し、物流コストが下がると見込んでの計画です。また、自社株買い枠を150億ドルで増額することを発表しています。

決算発表後の2日間連騰し、前週比では+6.14%と大幅に伸ばしています

ウォルマート・ストアーズ ($WMT)
売上高(B) EPS
株価前週比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績
151.74 152.87 × 1.490 1.53 +1.97%

サプライチェーンの混乱や人件費増などの影響を受ける中、第4四半期の売上、EPSは市場予想を上回りました。決算当日は、前日比+4.01%と上昇し、前週比でも+1.97%と上昇しています。

 

その他注目決算

やはり注目だったのは、半導体大手のエヌビディア($NVDA)の決算です。
他、決算後の下落幅が大きかった銘柄も紹介していきます。

エヌビディア ($NVDA)
売上高(B) EPS
株価前週比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績
7.41 7.64 1.22 1.32 -1.28%

売上高、EPS予想はしっかり超えて、どちらも過去最高を記録しています。
車載半導体はアナリスト予想を下回りましたが、ゲーム部門やデータセンター部門が好調でした。
中期の成長見通しも強い内容でした。
ただ、エヌビディア($NVDA)への投資家の期待値は高く、決算後に株価を下げていきました。
株価は前週比-1.28%と地合いと共に下げる結果となりました。

パランティア・テクノロジーズ ($PLTR)
売上高(M) EPS
株価前週比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績
417.67 432.80 × 0.035 0.02 -15.88%

第4四半期の売上は予想をクリアしましたが、EPSは市場予想を下回りました。また、中期見通しの成長率鈍化も懸念されています。
結果、決算当日は前日比-15.75%と大幅に下落し、前週比でも-15.88%となりました。

ロク ($ROKU)
売上高(M) EPS
株価前週比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績
× 896.94 865.33 0.061 0.17 -31.62%

売上高予想を外し、更に中期の見通しも思わしくなかったことで、決算発表翌日に、前日比-22.29%と大幅に下落し、前週比では-31.62%と恐ろしい下落となっています。

ドラフトキングス ($DKNG)
売上高(M) EPS
株価前週比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績
445.87 473.32 -0.806 -0.80 -24.21%

第4四半期の売上、EPS共に市場予想を上回りました。一方で、中期見通しの赤字幅に対する懸念から、決算発表当日は、前日比-21.62%と大幅下落、前週比でも-24.21%と大幅下落しています。

 

以上、コーファーでした。

地政学的なリスクで不安定なマーケットはまだまだ続きそうです。
当面はリスクオフが続きそうなので、投資戦略をじっくり練る期間にしたいですね。

【関連リンク】
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