2/10~11 1月米消費者物価指数(CPI)発表で金利上昇&株価大幅安。ブラード総裁の発言が拍車をかける

【米国株式】1日振り返り
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こんにちは、コーファーです。

投資戦略をアップデートするために、活かせる情報を発信しています。

2/10~11の米国市場を振り返りたいと思います。

詳しくまとまったものを紹介されても、頭に入ってこないとか、チェックする時間はない‥という人もサクッと読めるように、米国株投資初心者の方向けに、1分でざっくりと概要が理解できる形でまとめています。 

米国株式市場の主な指数動向

主な指数の現在値&先週末比

まずは、米国株式市場動向をチェックする時に押さえておきたい指数の振り返りです。

指数 現在値 先週末比
S&P500 4,504.08 -1.81%
NASDAQ 14,185.64 -2.10%
NYダウ 35,241.59 -1.47%
ラッセル2000 2,051.16 -1.55%

今日の株式市場は、4指標とも全面安となりました。

1 日の指数推移

次に、1日の株価の動きです。

市場オープン前に発表された1月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比+7.5%と、市場予想の+7.3%を越え、伸び率は約40年ぶりの大きさとなりました。その結果を受け、株価は、市場オープン前にグッと下げていましたが、前半は横ばいで推移していました。

その後、米セントルイス地区連銀のブラード総裁が、7月1日までに100ベーシスポイント(bp)の利上げを実施することを望むという発言をしたことなどを受け、後半にかけて株価は右肩下がりの展開となっています。

S&P500はオレンジ、NASDAQは黄色、NYダウは水色、ラッセル2000は青です。

米10年債利回り(下グラフの赤)は、1月の米消費者物価指数(CPI)発表直後に、グッと引き上がり、株式市場がオープンする時間には2.0%を越え、そこから右肩上がりとなりました。

Cofer
Cofer

一般論では、長期金利が上昇すると株価が下がる関係と言われています。長期金利が上がると債券の価格が下がり、債券が買いやすくなるため、投資家の関心が株から債券に流れてしまう。結果、株価が下がって債券の価格が上がるというメカニズムですね。この長期金利のベンチマークが、米10年債利回りですので、これからも株価とセットでしっかり推移を追っていきます!

主なセクター単位の動き

今日は、11セクターが全面安となりました。

参考サイト:https://www.bloomberg.com/markets/sectors

米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなったことで、直接業績に影響しそうな企業の株価が下がりました。不動産(Real Estate)セクターは-2.86%、電力・ガスなどに関わる企業が含まれる公共(Utilities)セクターが-2.61%と大きく下げています。
情報技術(Infomation Technology)セクターも-2.75%となりました。エヌビディア、マイクロソフトなど時価総額が大きいグロース株の下げの影響が大きかったと思われます。

Cofer
Cofer
米消費者物価指数(CPI)の項目では、全体の約3分の1を占める住居費が前月比+0.3%となっていました。家賃の伸びで言うと20年ぶりの大きさになっているそうです。一度上げると癖になりやすいと言われる、住居費と賃金、両方が相当上がっているので、引き続きインフレが長続きしそうな予感がしています。

 

主な個別株の動き(主な企業の決算)

飲料大手決算

ペプシコ($PEP)、コカコーラ($KO)の決算発表がありましたが、2社とも売上高、EPS共に市場予想をクリアしています。
ペプシコ($PEP)のCEOが、想定以上にコストが上昇した場合、年内に追加値上げする可能性があるほか、品不足になりかねないと言及するなど、中期的には楽観視できない状況が続くとの見立てです。

ペプシコ ($PEP)
売上高(B) EPS 株価前日比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績 2/11終値時点
24.21 25.25 1.52 1.53 -2.08%
コカ・コーラ ($KO)
売上高(B) EPS 株価前日比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績 2/11終値時点
8.99 9.47 0.41 0.45 +0.56%

 

その他注目決算
ツイッター ($TWTR)
売上高(B) EPS 株価前日比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績 2/11終値時点
× 1.58 1.57 × 0.34 0.33 -1.98%

21年第4・四半期決算は、売上高、EPS共に市場予想を下回りました
広告収入、利用者の伸びも市場予想を下回っています。また、第1・四半期の売上高見通しも予想に届かず、音声チャットやニュースレターなど、新規利用者や広告主囲い込みに向けた新たな取り組みが結果につながっていない状況を示唆する決算となりました。
40億ドル規模の自社株買い計画も発表しましたが、株価は-1.98%と下げています。

アストラゼネカ ($AZN)
売上高(B) EPS 株価前日比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績 2/11終値時点
11 12.01 0.7719 0.835 +2.40%

売上高、EPS共に市場予想をクリアしています。コロナ抗体治療薬とがん治療薬の販売が好調でした。22年の売上高が増加するとの見通しや、年間の配当を引き上げる発表をしています。株価は+2.40%と上昇しました。

データドッグ ($DDOG)
売上高(B) EPS 株価前日比
Data参照リンク
判定 予想 実績 判定 予想 実績 2/11終値時点
0.0292 0.0326 0.1149 0.2 +12.28%

売上高、EPS共に市場予想を越えたことに加え、第1四半期、通期とも予想を上回る売上予測を公表しました。対応可能な市場規模・白地が大きいこと、同社の技術力の高さを踏まえ、期待が高まっています。決算発表後の株価の上昇は著しく、株式市場が全面安の中、前日比+12.28%と大幅上昇しています。

 

以上、コーファーでした。

マーケットを捉えて、投資戦略をアップデートしていきましょう!

【関連リンク】
昨日(2/9~10)の主な指数、 セクター毎傾向、個別株の動向まとめはコチラ →  
先週(1/31~2/5)の株式市場指数動向を把握したい人はコチラ →  
先週(1/31~2/5)の株式市場動向(セクター毎、個別株の動き)を把握したい人はコチラ →  

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